温故知新、知財を軸にセグメントを転換すること。

市場セグメント
セグメント軸転換発想のヒント

●使用調整・フォロー市場
 
視点のひとつですが、メンテナンスが必要な製品群のフォローをIT化することで、コスト逓減効用市場に転換できることがあります。アフターサービスは、固定費がかかることは言うまでもありません。固定費を大きくかけないビジネスモデルを創造することで、コスト逓減効用市場は生まれます。

消費財市場で見てみると、女性用美容カツラ(ウィッグ)がメンテ市場に該当しますが、原価は10%以下と顧客のコスト負担は、使用中のメンテが必要なことから高くなっています。自社以外のメンテ体制を構築できれば、顧客コストは低下し、即ち上記のコスト低減効用市場が生まれます。
使用調整・フォロー市場
●専門的ノウハウ市場
 
このセグメント市場の製品はスケールメリットが効き難いことから、製品本体の価格が高くなることが少なくありません。 製品本体の価格を引き下げ、市場を拡大し、メンテナンスやサプライ(レフィル)用品で収益を確保することも選択肢のひとつですが、逆に製品本体から生まれる専門的ノウハウやコンテンツを活用することも大切です。

消費財の例で、最近のアキバで比較的価格の高いTシャツが売れている話題を耳にしませんか、これは専門的マニアに指示されるキャラクターの二次利用で商機を拡大したレフィル市場です。専門的ノウハウやコンテンツを版権二次的利用することで、セグメント市場を創造しています。
●レフィル・サプライ市場
 
このセグメント市場の武器は顧客のN数です。セグメント市場をさらに細分化することで新しいセグメント市場を創造できることがあります。現在の市場を守りながら、新たなニーズを探索し、ニーズを満たせるレフィル・サプライ型の新商品を無料で市場に導入できれば、売上は拡大できます。

例えば、リース会社の販売代理店に新規加盟、ニーズを満たせるレフィル・サプライ型の商品を担ぎ、これらの商品を顧客に導入することで、今まで負担していた顧客のコストが低下できれば、低下した分から導入商品のリース料・手数料を差引き、残りを顧客に利益として計上することもできます。導入商品を無料で顧客に提供でき、顧客コストを低下することができるビジネスモデルは近年のトレンドです。
●コスト低減効用市場
 
このセグメント市場は、量産によるコスト逓減を顧客コストの低下につなげることが求められます。しかし、当たり前のことですが、利益確保のためにもコスト逓減があります。二律背反する顧客コストの低下と利益確保のイノベーションシフトの方向性に、中長期的な視点のスキームがあります。

モバイルのクラウドコンピューティングの世界では、小売業・飲食業のチェーンに低価格でシステムを供与して、初期導入コストを分担するスタイルで、顧客データの管理を請け負いながら、システム自体の媒体化を考察している事例もあります。中長期的な視点で、顧客コストを低下させるスキームは数多くあるようです。